暮らしの話

団地の暮らしを綴ります

2020.12.8に思うこと

新型コロナウイルスが日本でも騒がれ始めてまもなく1年が経とうとしている。自分の気持ちをこのブログにマメに書き記しておこうと思っていたのに、全然書かないままずいぶんと時間が経ってしまった。理由は2つある。

 

①パソコンがないため長文を書くのが面倒。

②知り合いの目に止まるかもしれないところで本音を書くと嫌われる可能性があると勝手に思い込んで怯えていた。

 

①はともかく、②はもういい。我慢の限界だし、太平洋戦争下みたいな言論統制があるわけでもあるまいし、本音を言うためにTwitterアカウントをもう一つ作ってそこで社会に対して思うことを呟いていたけど、それじゃストレス発散にしかならない。それともう一つ、逆の考え方もまた人を遠ざけるということに気付いたのだ。

 

先日、何年も前に本社へ異動した元同僚が結婚したのでお祝いもかねてもう一人の同僚とともにランチに誘った。ランチの当日は大阪府知事による赤信号とやらが点灯し、「不要不急の外出を控えよ」との指示があった翌日であったが、私ともう一人の同僚は休暇を取って日程を合わせたこともあり、誰も中止にしようとは言わなかったため無事に決行できた。だが、中身は無事とはいかなかった。

 

待ち合わせ場所に集合し、飲食店に入った。お客さんはまばらだった。席についてメニューを選ぶ。私は席に着くとすぐにマスクを外したが、あとの2人は着けたまま。食事が運ばれて食べ始めるときにようやく外した。そして馴れ初めや新居のことなど定番の質問をしながら食事を終えた。食べ終わるや否や元同僚はマスク装着。同僚も呼応するように装着。え?それ意味ある?3人のうち誰かが感染させる能力のある無症状感染者だったらもうさっき移したと思うけど?

このあとケーキを食べに行ったが、元同僚はケーキや紅茶をいただく合間合間でマスクを着けたり外したりしていた。マスク会食だ。「マスク会食」と医師会の尾美会長が言い出したときには、さすがにこんなことやる意味ないの誰でもわかるしバカにしていると思った。しかし実践している人がいた。仕事に対する価値観が合うため異動してからも定期的に会っていた知的で勝気な元同僚がマスク会食…めちゃくちゃショックだった。

ちなみに、周りのお客さんは食事が終わってお喋りをしているときも誰もマスクなどしていない。私もそうだ。

嫌な予感はしていた。ランチのお店や待ち合わせ時間をLINEで打ち合わせしていたときに「カラオケ行ってからディナーに行くのはどうか」と同僚が提案したところ、元同僚が「このご時世だからカラオケは遠慮しとく」と言ったのだ。打ち合わせした頃は赤信号は点灯していなかった。このご時世…どのご時世?一緒に食事はするのにカラオケはダメ?謎のさじ加減だ。本当に気をつけているのなら「不要不急の外出を控えて」と言われている時期だからと断ってくれたほうがまだ理解できたのに。

正直なところ、「カラオケはこのご時世ダメ」「実践マスク会食」と、私の2大地雷を見事に踏み抜いた元同僚とは、コロナ禍が完全に過ぎ去るまでは距離を置こうと思った。

 

「全員が「このご時世」にカラオケを控えたら、カラオケ店は全部潰れるってちゃんとわかってる?」「食べてるときマスク外してたのに食べ終わってすぐ着ける意味ある?感染予防ならせめて新しいマスクにしなよ」というセリフが喉元まで込み上げたが、彼女の祝いの席なのでなんとか言わずに飲み込んだ。

 

こういった相手のマイルールを探りながら無意味なエセ感染対策という名の同調圧力に屈してしまうことで経済を蝕んでいくことが、最近私は苦痛でたまらなくなってきている。

 

続く🙂